転んだ拍子に歯をぶつけてしまった!
愛知県名古屋市瑞穂区のルクス歯科・矯正歯科 瑞穂院歯科医師 院長 伊藤聖将です。
お子さんが転んでしまったとき、前歯が折れてしまったり、歯ぐきから血がでてしまったりすることがありますが、時には「歯が埋まってしまう」ことも乳歯の外傷では少なくありません。
以前は埋まった歯を引っ張って戻していたこともありましたが、
今は無理に引っ張ったりせず一旦経過を見るように治療方針が変わって来ています。
しばらくすると歯がまた出てくることが多いです。
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ひどく揺れてしまっている場合は「固定」をして、
ワイヤーと接着剤を使って揺れている歯を隣の歯と固定する場合もあります。
歯根が折れてなければ一般的には2~4週間固定し、外します。
根が折れてしまっている場合には、外すとまたグラグラになってしまうことが多いので、
生え替わりや顎の成長の時期などを診ながらかなり長期に渡って固定する場合が多くなります。
歯が縦に深いところまで折れてしまっている場合は、残念ながら抜歯が必要となることが多くなります。
外傷で乳歯が早期に無くなってしまうと、見映えだけでなく、
永久歯の生える場所が極端に少なくなるなど、歯並びに深刻な影響をもたらす場合があります。
歯の状態によって、固定ができるかどうかは歯医者さんでレントゲン写真を撮って、しっかり診てもらいましょう!
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ぶつけたりした歯は、時間が経ってから変化が起こってくることが多いことも注意が必要です。
経過観察に伴い、良くなるパターンや、逆に悪くなってしまうパターンは様々あります。
受傷直後は処置が必要なかったとしても、
ぶつけたショックでしばらく時間が経って歯の神経が死んでしまったり、
歯の根っこが折れてしまっていたことが時間が経ってはっきりしてくることもあります。
歯の神経が死んでしまうと歯の色が黒ずんできたり赤くなったりします。
歯の変色が起こるとすれば、
ぶつけて1~2ヵ月位の間に起こることが多いので、ぶつけてからしばらくは観察が必要です。
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変色は起こってもまた元に戻る場合もあるので、
バイキンが入って化膿して、腫れたりしなければ、慌てて歯の神経の治療をしなくても大丈夫です。
もちろん、腫れなくても歯の色が元に戻る様子がなければ、
神経の治療をして歯の色をきれいにすることもあります。
歯根が折れた場合、ポッキリ折れていればレントゲンでも分かりますが、
ヒビはレントゲンを撮る角度によって写ったり写らなかったり
ヒビが入っていれば、ヒビは時間が経ってくるとハッキリしてきます。
ぶつけた衝撃が永久歯の方まで強く加わっていれば永久歯の生えて来る方向が変わってしまったり、
「形成不全」と言って、部分的に歯の質の弱い歯が生えてくる場合もありますが、
乳歯の歯のヒビ位であれば、よくあることなのであまり問題にならないことが多いので、ご安心ください。
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ぜひあなたのお口のお悩み、ご相談ください。
原因をしっかりと把握し、メインテナンスを通して一緒に歯科ライフを送りませんか?
ご来院お待ちしております。